海外支援室 2015年入行 前田 一輝
「将来は海外に携わる仕事がしたい」。そう思うようになったのは中学生の頃でした。
当時から英語が好きだった私は、あわら市の国際交流事業に参加してオレゴン州でホームステイをしたんです。
その時、自分の英語がちゃんと伝わったことがすごく嬉しかったことが“原体験”になりました。
福井銀行に就職が決まった時も「絶対に海外支援室に行きたい」と思っていたので、今まさに希望通りの場所で働くことができています。
気付けば行員生活の半分以上、海外事業の支援に携わってきました。
為替変動による損益を回避する「為替ヘッジ」や、輸出入をされているお客さまへの外為取引の提案、これから海外事業を始める企業さまへのコンサルティングなど、私たちの仕事は多岐にわたります。
中でも海外への進出は、大げさかもしれませんが、お客さまにとって一世一代の大勝負。
自分のアドバイスや支援がその成否を左右するかもしれない、と思うとプレッシャーも大きいですが、だからこそ成功に導くことができた時には大きなやりがいを感じます。
お客さまからは「前田くん、今後の相場はどうなると思う?」と聞かれることもしばしば。
しかし、アナリストによって意見が違うように、確実なことは誰にも分からないわけです。
でも答えないといけない。
そんな時、たとえば「円安に進むと思います」と意見して、実際が逆だったら、信頼を失ってしまうかもしれない…。
自分の発言の重みを感じながら、勉強を積み重ねる毎日です。
各支店の法人営業担当者が持ち帰った、お客さまの海外事業に関する悩み事を共に解決するのも、私たちの仕事です。
福井県では、海外に事業展開している企業はまだ少なく、そうしたお客さまへの伴走経験がない行員がほとんど。
そのため「海外」という単語が出てきたり、書面が英語だったりすると「うっ…」となる人も多いんです(笑)。
そんな時、手続きの仕方をレクチャーしたり、時には一緒にお客さまを訪問して提案をするのも、海外支援室の役割です。
これまで印象的だったのは、金津支店の支援をした時のこと。
担当した法人営業の行員が、その時の経験がきっかけで海外業務に興味を持ち、部署を異動してきてくれたことがありました。
後輩のキャリア形成に関わったともいえるこの経験は、自分の次のステージを考える良いきっかけになったと思っています。
今後は、これまで自分が培ってきたノウハウを次の世代に伝えながら、福井銀行全体がスキルアップする一助になれるよう、努力し続けたいですね。
※掲載されている内容は、取材当時のものです。