まちづくり、ひとづくり、しごとづくり。
地域といっしょに、福井銀行はこんな仕事をしています。
福井銀行
河和田支店支店長
竹島 遼
ユアーズホスピタリティ
マネジメント株式会社
執行役員社長室 室長
小林 眞広
福井銀行は、地域の未来を創造する先駆者として、従来の銀行業務の枠を超えた取組みを行っています。
その代表例が福井駅前再開発プロジェクト。
このプロジェクトを通じて地域と共に成長し、新たな価値を創造する挑戦を続けています。
竹島遼は福井駅前再開発組合事務局への出向を通じて「100年に1度の駅前再開発プロジェクト」に尽力したひとり。
しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
「このプロジェクトは福井銀行が旗振り役となって進めてきたものでしたが、これ、本当にできるのか?そんな不安が幾度も脳裏をよぎりました。
でも、福井駅前がこのままでいいとは誰も思っていないはず。
新しい時代の駅前、新しい時代の賑わいを創造したい。」その一心でした。
駅前再開発には様々な意見がありました。
そんな中、彼は銀行員としての立場を超え、地権者や住民一人ひとりと向き合い、何度も何度も話し合いを重ねました。
「地域への思いも微妙に違えば、生活や仕事の状況も、もちろん違う。
そんな一人ひとりに徹底的に寄り添うことこそがこの仕事の本質なのだと気づきました。」と彼は語ります。
一方、小林眞広は外資系ホテル「コートヤード・バイ・マリオット福井」の立ち上げに携わりました。
他行への出向を通じてホテル運営のノウハウを学び臨んだプロジェクトでしたが、世界的ホテルであるマリオットとの交渉には特に心を砕きました。
「外資系のホテルオペレーターやゼネコン、コンサルタントなど、通常の銀行業務ではあまり接点のない人々との交渉では、聞きなれない専門用語の洪水に溺れそうになりました。」開業に向けた準備も熾烈を極めました。
「人生でいちばん働いた数週間でした。
でも、福井を代表するホテルを自分たちで創り出そうと、スタッフたちのモチベーションも高く、その熱意が私を支えてくれました。」常に陣頭に立ち続けたその苦労も、次第に大きなやりがいへと変わっていきます。
「私たちは〝福井のマリオット〟ということにこだわりたかったんです。
マリオットの世界水準のサービスに加えて、福井の魅力を発信できるホテルにしたいと思っていました。」と熱く語ります。
小林は現在もホテルのマネジメントに携わる一方、再開発組合の事務局長も兼任しています。
「当行は銀行員の垣根を超えて、どんどん新しい仕事に取り組んでいこうとしています。
そんな中で、この経験は大きな力になると思っています。」
竹島は「このプロジェクトに関わるようになって、私も福井の良さを改めて意識するようになりました。」と言葉を紡ぎます。
2025年現在、竹島は河和田支店の支店長を務めていますが、河和田地区は越前漆器の中心的な産地であり、伝統を継承する工房が多数存在しています。
竹島はその漆器の良さを深く知り、それを作る人々の仕事と生活が少しでも良くなることを第一優先に考えています。
「世の中には本当にいろんな人がいて、いろんな考え方がある。
福井銀行の仕事は、そのすべてと関わることができる仕事です。
自分を成長させるためには、最高の環境だと思います。」福井銀行はこれからも〝地域の課題解決業〟として進化し続けます。
地域と共に歩み、新たな価値を創造する̶ .それが福井銀行の目指す銀行員の姿です。
※掲載されている内容は、取材当時のものです。
そもそもの始まりは10年ほど前、私が経営していた「ユアーズホテルフクイ」の建物が新しい耐震基準に対応できていなかったことから、耐震補強工事をするか、いっそのこと建て替えるか、福井銀行さんに相談したことでした。
銀行さんからのお返事は、「補強工事でも建て替えでもなく、もっと大きな枠組みで解決を図りませんか。」という、ちょっと驚くようなご提案でした。
私は再開発組合の理事長に推され、地域のみなさんに「いっしょにやりませんか。」とお話しして回ることになりました。
地域の方ばかりでなく、民間主導のプロジェクトを後押ししてくださる行政の方や、ゼネコン、コンサルタントなど、いろいろな専門家の方ともお会いしました。
そのすべての場面に、竹島さんや小林さんをはじめとする福井銀行の方々が同行し、サポートしてくださいました。
福井銀行の皆さんは「伴走支援」という言葉をよく口にされますが、まさに心強い伴走支援でした。
ホテルマンという仕事は、ホテルを運営する会社に就職するか、私のように親の事業を引き継ぐか。
いずれにせよ自分で新しくホテルを立ち上げた経験のあるホテルマンはほとんどいないのです。
小林さんが「他行でホテルの勉強をしてきます。」と言って旅立ち、1年後に帰ってきたときには、もう立派なホテルマンの顔をしていました。
今では私の右腕、というか両腕になって、コートヤード・バイ・マリオット福井の運営に尽力してくれています。
竹島さんは、再開発に向けて地域の合意を形成するために、文字通り走り回ってくれました。
そして、退去される方のお引越しを、最後の一人に至るまで、ずっと手伝っていました。
地域に寄り添う、ということの具体的な姿を、彼の行動に見た思いです。
新しいビルは本当に素晴らしく、現状、福井で一番高い建物で、最上階からはまだ誰も見たことがなかった景観を眺めることができます。
でも、本当に素晴らしいのは、夜には無人になってしまう都会のオフィス街ではなく、人が住み、働き、愉しむことができる街への第一歩が踏み出されたことです。
この街にこれからどのような出会いと賑わいが創出されていくのか、とても楽しみです。
福井銀行の皆さんといっしょに、街の成長を支援し続けたいと思います。
※掲載されている内容は、取材当時のものです。