第2回
キャッシュレスで何がかわるの？

日本はなぜ、
キャッシュレスを推進するの？

日本は現在、外国人観光客が見込まれる2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目指して、キャッシュレスに取り組んでいます。

外国ではキャッシュレスでの支払いが当たり前の国も多く、日本で買い物や観光を楽しんでもらうためには、キャッシュレスの環境を整えておくことが不可欠だからです。

しかし目的はそれだけではありません。

日本は少子高齢化や人口減少に伴う労働力不足という問題を抱え、今後は外国からの労働力輸入と共に、生産性向上に取り組む必要があります。
キャッシュレスはこの対策のひとつになるのです。

たとえば店舗では現金管理のための人件費を削減することができ、お金の流れがわかりやすくなることにより不正も起こりにくくなります。支払いデータをマーケティングに活かすこともできるので、より効率的にものを使ったり売ったりすることができるようになります。

キャッシュレスは、日本全体の経済をよりよくするカギになるのです。

ただし、こうしたメリットは普段の暮らしの中では実感しにくいもの。実際にキャッシュレス決済をすることで、私たちにはどのような「お得」があるのでしょうか？